日本とスペインの経済的架け橋
日西経済友好会
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日西経済友好会とは?
ご挨拶
・日西クラブ10年の歩み
日西クラブの今
■日西クラブ10年の歩み

1.はじめに
当会の正式名称は、日西経済友好会(スペイン語ではAgrupacion para la Amistad y el Fomento de las Relaciones Economicas entre Japon y Espana)ですが、日常的には日西クラブ(Club Nissei)と言う通称を使っています。
茲で当会の紹介を兼ね 誕生からのあゆみを振り返って見たいと思います。


2. 日西クラブの生い立ち
海外勤務から帰国すると、必ず在勤地やそこで共に過ごした仲間を懐かしみ国や都市名を冠した懇親会を作るものです。
大体その手の会は、当時の仲間が集まり、昔話に花が咲き、飲んで食べてそれで終わりと言う場合が多いようです。
当然乍ら、この種のスペイン在勤経験者の懇親会も随所に沢山あります。
どの会も、誰かの思いつきで突然開催され、当時の面々が集まり、昔話と食事で終わるのですが、参加者の話を伺うと、皆スペイン大好き人間で、スペインと何らかの形で接触を保ちたい、何かスペインの役に立つことが出来ればうれしい、しかし残念ながら、現在の職場や生活環境は全くスペインと接点が無いという方々が多いように思います。
そこで、昔話と飲み食い会に何か付加価値をつけ、参加者とスペイン、両方にとってプラスになる会を作れないものかと有志が集まって相談しました。
偶々、このときフランス在勤経験者で作る同好会で、テーマを経済に絞り、定期的にフランス語で講演や討論会を開催しているパリクラブという会の存在を知りました。
早速この会の代表を尋ね、会の組織、運営、活動内容の詳細を聞きましたところ、将に私達の構想する会に発想が似ておりましたので、このパリクラブを参考に有志で検討の結果、会の基本を次の三点に定め、会則を策定しました。
会はボランタリースピリットを基本とし同好の士の個人ベースの集まりとする。
会員は、スペイン駐在経験者ないしこれに準ずる者とする。
会の目的は、会員へ懇親の場を提供するだけでなく、駐在経験者は企業人が多いので、スペイン政治経済情報を提供し、併せ本邦で活躍するスペイン人並びにスペイン経済界との交流を深め、日西の経済関係の発展に資することとする。
当然乍ら、この目的に沿った会を運営するには、駐日スペイン大使館との緊密な協力関係が不可欠です。そこで有志を代表して山口達男元駐スペイン大使が直接、会の構想を当時のサーラス駐日スペイン大使へ伝えたところ、賛同され全面的協力を約束されました。一方、本国へ帰国間際だったバレーラ スペイン大使館金融財務官もこの種スペイン応援団の必要性を認識され、大使館との協力関係確立に尽力して下さいました。
かくして 1998年12月4日には 駐日スペイン大使館側からサーラス大使、カラスコサ商務部長、アランダ財務部参事官等の列席を得て、設立総会が開催され、会員数61名で日西クラブ(日西経済友好会)が誕生しました。 日西クラブ会長には 山口達男元駐スペイン大使が就任、世話役にはボランテイアベースで当初から会の設立に尽力した有志が当たることになり、次のような陣容でスタートしました。

会長 山口達男 (元駐スペイン大使)
副会長 正富宏明 (三菱マテリアル)
  澤木忠男 (スペイン大使館商務部。元東京銀行マドリッド支店)
理事 濡木泰二 (元ジェトロマドリッドセンター)
  大濱秀夫 (新東通信)
  戸門一衛 (スペイン大使館商務部)
  碇  順治 (スペイン大使館財務部)
  田林弘次 (東京証券取引所)
  河村明宏 (元Creative Tour)
監事 井之前 勲(元さくら銀行マドリッド支店)

唯一残念なことは、会の構想段階からその実現に向けて直前まで尽力された佐野貢氏(元丸紅イベリカ社長)が、会の設立を見ずに1998年6月急逝されたことでした。
役員一同、彼の遺志が達成された事を心の中で報告しました。


3.日西クラブの活動
当初は年3〜4回の定例会を開催していましたが、田中会長の時代に入り活動を更に充実すべく、年4回〜5回の開催になりました。
定例会の内容は 最初に日本語でスペインの政治経済情勢の解説、次に通訳なしのスペイン人によるスペイン語での講演と質疑応答、そして最後にタパスを摘まみながらスペインワイン飲み放題の懇親会で終わる形になりました。
政治経済情勢の解説は、当時スペイン大使館経済商務部顧問で神田外語大教授の当会役員 故戸門一衛氏に専ら御願いし、その歯切れの良い解説でホットな「今のスペイン」情報を参加者へ伝えてきました。また当会事務局からは、スペインがらみの各種イベント情報、連絡事項、お得情報なども提供しました。
次にスペイン語の講演はその時々に応じ、多士済々の方々が講師として登場しました。
新スペイン大使が着任の時は、大使ご自身が最も精通されているテーマ、あるいはスペインにとって重要だと考えられる分野についてお話を伺ってきています。 フアン・レニャ大使には中国事情、ハビエル・コンデ大使及びミゲル・アンヘル・ナバロ現大使にはEUについて、またミゲル・カリエド大使のときは、大使のご希望を踏まえ、事前にテーマを決めることなく懇談会形式で会員のとの意見交換会を開催しました。
無論公使、文化担当参事官、観光局長、経済商務部長の方々にも着任の都度 夫々の担当分野の抱負などを話して頂きました。
また在日スペイン企業の活動については Lladro, Zara,BBV, Santander、Airbus、Torres等の駐日代表者が熱く対日戦略を紹介されました。変わったところでは、日銀短観はじめ主要経済資料や論文を常に分析し、スペイン各誌に掲載されるその日本経済論文の高い質、日本人エコノミスト顔負けの洞察力で相手を魅了するアントニオ・カラスコサ経済商務参事官には日本経済の現状について解説して頂きました。

一方それぞれの年の特徴を活かした講演も行ってきました。
聖ザビエル来日450年の1999年には、フランシスコ・ザビエルをテーマに,またサントの年2004年にはサンチアーゴ巡礼路についてトマス・エセイサバレナ上智大名誉教授に講演をして頂きました。
愛知万博を控えた2004年にはスペイン国際見本市公社総裁パブロ・ブランコ氏がスペイン館をテーマに、サラゴサ万博前の2007年には日本館のデザイン顧問マヌエル・サンチェス氏が夫々お話しされ、セルバンテス文化会館 開館前には ビクトル・ウガルテ館長がその意欲的な構想を詳細に伝えて下さいました。
このように、必ずスペイン語での講演会を定期的に開催しているユニークさが、会の魅力にもなって来ました。

他方、最近は日本語による講演会も多くなってきています。例えば、スペインから帰国された日本大使や公使から最新のスペイン事情や日西関係について生の声を聞かせてもらっています。日本側大使、公使による分析や将来展望はマスコミ報道に現れないものも多く、また日本語で話されるだけにわかりやすく大変参考になります。

又恒例になった夫人同伴の年一回の忘年会ないし新年会では文化的テーマの日本語講演を原則とし、渡辺万里さんのスペイン料理、小松原庸子さんのフラメンコの話、特に2006年の忘年会では、元駐スペイン大使 林屋永吉氏が、内戦の傷跡残る1940年当時のスペインの様子を生々しく語り、将に歴史の生き証人の貴重な言葉に一同感銘を受けました。
2009年1月の新年会では、その前年 皇太子殿下の主席随員としてスペインを訪問された当会田中会長が講演。サラゴサ国際博の国際シンポジウムで皇太子殿下が水運に関する特別講演をされ、その深い研究知識と示唆に富む内容に聴衆が深い感銘を受けたこと。またトレド訪問を希望された殿下の目的が、実は観光ではなく、カルロス1世時代タホ河の水をどのようにアルカサールの公園まで引き揚げたのかの実地検証であったこと。これにはトレド市長も吃驚し、かかる質問を受けたのは初めてと殿下の学識の深さに感動していたこと等の秘話を披露。私達聴衆一同も何か誇らしい気持ちになりました。

どの講演者も事前に充分練った原稿やスライドを準備されてお話になるので、多くの参加者が熱心にメモを取り、その講演の質の高さを感じさせました。
さて講演会の後は、待望のスペインワイン飲み放題の懇親会です。会にはスペイン大使館関係の方々も参加されるので、あちこちにスペイン語や日本語の談笑の輪が生まれ文字通り日西交流の場になりました。
例会は、原則6:30開始、9:00終了だったのですが、参加者の皆さんは、ワインの勢いでスペイン仕込みの時間超越の心地よさに浸り、幹事は看板の9:30終了に持ち込むのに一苦労でした。
いずれにせよ この例会に参加すると、スペインの最新情報が得られ且つ生のスペイン語講演を聴ことが出来、更に懇親会では、昔の仲間との親睦だけでなくスペイン人と意見交換もできるので、参加者にとって一石二鳥にも三鳥にもなる会になっていました。
例会開催場所は、通常東銀座にある講演会場付き喫茶店ですが、21回例会は大使館側の好意で新装成ったスペイン大使館ホールで開催し好評を得ました。

処で今後の当会の運営の参考にと実施したアンケートで、定例会についての意見を伺ったところ回答者の約80%から”良かった”との回答を得、その理由として
スペインに関する幅広い講演が提供され、かつ懇親が深められた
飲み会に流れがちなこの種の会にあってあくまでもアカデミックなレベルを保ち且つ飲み会も含まれる
スペインと日本をつなぐ重要人物の講演会が充実している
スペインで共通経験した人達との情報交換、懇親の機会を提供してくれ且つ講演会はテーマが時宜を得ており参考になる
等のコメントを頂き、私共が意図した例会になってきている事を実感し、苦労が報われる思いがしました。
これは、役員各位の努力の結果であることは勿論ですが、何よりも当クラブ発足当初より講師の選定から講演交渉まで親身になって協力されたカラスコサ経済商務参事官に負うところ大きく、大使館との緊密な協力関係をベースにした当会の活動の基礎は、彼の献身的な奉仕で固まったといっても過言ではないでしょう。
尚このほかの活動としては、スペイン大使館経済商務部や自治州駐日事務所の各種要請に応じ、スペイン関係セミナーへの参加協力、会員の専門分野のマーケット情報やアドバイスの提供、スペイン要人の観光案内など会員の個人ベースでボランテイアサービスを提供して来ました。


4.会員
会員のスペイン在住時代の出身母体を見ると7割強が、在スペイン日本企業の集まり「水曜会」の会員でした。
その他会員では、スペイン語通訳の第一人者や在日スペイン企業のスペイン人代表者の方々も熱心な会員として例会に参加されて来ました。
また当初、会員資格の縛りとしてスペイン在住経験を条件としておりましたが、中南米在勤経験者で当会への入会を希望する方が増えてきたところからスペインと中南米との密接な関係に鑑み、この条件を柔軟に運用するようになりました。
そのような動きと相俟って、61名で発足した当会は、100名を超える会員を擁するに至りました。


5.今後の活動
日西クラブは2005年6月の総会で、山口達男会長の後任に 田中克之元駐スペイン大使が就任しました。
山口会長の時代は、日西クラブの、その基礎を固めて参りました。
そして最近の日西クラブは、いわばその発展期に入ったとも言え、定例会開催頻度の増加、講演テーマの多様化、会員資格基準の柔軟な運用、マドリッド日本人会との協力関係、「日本サラマンカ大学友の会」との交流等実現しました。
特に 2009年の初めには、マドリッド日本人会の要請に応じ、桜植樹プロジェクトへの協力を会員へ呼びかけ、多数の有志会員の芳志を贈り届ける事が出来ました。

今後ともスペイン情報の発信を柱にし、その時々のボランテイア活動も加え、田中会長のもと当会は、文字通り草の根のスペイン応援団として、身の丈にあった活動を地道に展開し、日西友好関係促進を基本理念に、時の要請に柔軟に対応しながら、変化し、進化し続けてゆきたいと思っています。







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